2018.06.29
「ようやく舟の完成じゃ。 七夕の天空を 里子(さとこ)の元に翔んでゆくぞ」 「ペットボトルやそうじ機…?」 「何を言うか!これは高速宇宙艇だ」 豪(ごう)じいさんは、四十年前に亡くした妻、 里子が天空の世界で生きていると信じ、 がらくたを集めては舟を創り、 逢いに行こうとしていた。 人は彼を「いかれじい」と呼んでいた。 「ほんとうに行くの? じゃあ僕 里子さんに逢えるよう たんざくに書くよ」
6月の作品テーマ『七夕の舟』プロローグ:「たなばたさま」
6月の作品テーマ『七夕の舟』作品名:七夕の舟②
おじいさんおじいさん眠っているの?なんてうれ…
ささのはさらさらのきばにゆれるおほしさまきらきら…
今宵、七夕。澄みわたる夜空わしはずっと信じていた…
「里子 里子 遅くなってすまなかった ようやく逢…
豪と里子は深い愛で結ばれた夫婦だった。彼は牛を飼い …