…あの時も、こんな形の雲、やったなあ…
たしか 五月の連休終わった頃 みんなで アホな話して笑ろとったんや
オレが投げた紙ヒコーキが飛んでいってー
「みんな、座って!!転校生のお友だちですよ!」
せんせが言うた。
ピンクのかばんに紙ヒコーキ コツンって当たった。
おかっぱの 小っさい子や でもなんか ものすごフシギな感じ したんや
あの子 オレのとなりの席 なって ヒコーキ 返してくれた
「上手に 飛ばすね」
て 言うた。
その時、オレ…「何してんねんな、もう店開けるで!!今日で西瓜 売り切るからな!」
ふう。おかん呼んでるわ。
もうそんな時間か…
―また西瓜あまらんかなあ…
女の子は、いつから彼の心に存在したのか?を描いてみました。すこしずつ人物たちが自分のことをかたりはじめました…..