うす紅(くれない)に空も地も染まってゆく「恋しい姫よ どんなに遭いた…
どこからかあたり一面満開の桜故郷 寧楽(なら)の桜が「ここはいったい…
倭(やまと)へ向かう船大嵐の中帆は折れ 船は砕け次々と沈んでゆく…
桜は神の世と人の世の境に咲くという桜よ 桜よおまえに御霊(みたま)が…
この唐の国に来てもう幾年過ぎたことか大海の向こう寧楽(なら)の都では…
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